2007佐賀総体を盛り上げるべく、おもむろに集まったナゾの集団「総体裏調査団」略して「うらっちょ」。 彼らの使命は競技のルールや見どころをたっぷり伝えること。 ていうか、あんたたち総体のなんなのさ!!
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マキオ 「あっ、それ俺のです。よかった~、見つかって。この方位磁針に今まで何度も助けられたから、なくしたと思ってマジ焦ってたんですよ。

のんちゃん 「この子たちが届けてくれたんだよ」

マキオ 「ありがとう。あれっ、君、この前自転車で。。。そっか、あの時落としたんだ」

佳乃 「あの時は、助けてくれてありがとう。すごくうれしかった。私、佳乃っていいます。」

マキオ 「佳乃ちゃんか。俺は、マキオです」

のんちゃん 「おいおい、なんだ、お前ら知り合いだったのか?」

マキオ佳乃 「えっ…、まあそうですね」

ラブ子 「マキオ君、登山部なんだって~!。ちょっといろいろ聞かせてよ」

マキオ 「いろいろって言われても、何を話せばいいのか」

ラブ子 「それでは、ここでラブ子の突撃インタビューまずは、どうして登山部に入部したんですか???」

マキオ 「楽しそうだったからかな。それに、体力的にも精神的にも成長できそうだし

佳乃 「そっか~。確かに、いろんな意味で成長できそうだね。好きな山とかある?」

マキオ 「この辺だと総体のコースにもなっている十坊山(とんぼうやま)かな。あとやっぱり富士山には登りたい」

ラブ子 「富士山いいよね~。日本の象徴だよ。私も大好き!あと~、目標としている登山家とかいるの?」

マキオ 「う~ん、やっぱりアルピニスト“野口健さん”かな。とっても尊敬できる人なんだ。」

のぐち



佳乃 「へ~、今までぜんぜん知らなかったけど、聞いていくと登山って面白そうだね」

マキオ 「そうなんだよ、登山のこともっとたくさんの人に知ってほしいし、興味をもってもらいたいな~。だって、俺、山が好きだけん。」
ラブ子はうちの高校の問題児の一人だ。スカートの丈とか、髪型とか、靴とか、とにかくなんやかんやで生徒指導室の常連だ。

自己中心的なことばっかり言ってるわりに、友達は多そうだし、恥ずかしがりやで真面目な佳乃とすごく仲がいいことが、職員室の七不思議のひとつになってる。

それはそれとして、やっぱりそのスカート丈はアウトだぞ。
注意しとくか。

ラブ子 「あっ、のんちゃん。まー、まー、そんなに怒らなくてもいーじゃん」

のんちゃん 「まーまー、じゃないぞ!おまえ、この前「すごーく反省してます・・・」って主任の先生の前で涙を浮かべてたじゃないか。あれはウソ泣きだったのか」

ラブ子 「へへへ。だって30分以上お説教が続くんだもん。」

のんちゃん 「とにかく、もうすぐ全国高校総体のために、全国の高校の先生や保護者、生徒たちが佐賀にくるんだからな。「まったく、佐賀の高校生は・・・」って言われないように先生たちも神経使ってるんだから、それを忘れるなよ」

ラブ子  「はい、はい」

これ以上言っても無駄そうだな・・・フゥー、主任の先生の苦労がわかるぜ。

のんちゃん 「ところで、お前たち二人ここで何してるんだ?」

ラブ子 「先生こそ、ジャージ着てストップウォッチ持って何してんの?」

のんちゃん  「おれは登山部の監督だ。県大会近いからな、毎日ハードな練習してんだよ」

ラブ子 「でも、登山の県大会ってなんかイメージ湧かないけど、どうやって勝負すんの?」


やっぱりな。登山部のみんな、いつも練習がんばってるのに、イマイチ他の生徒達に知られてないんだよな。
まあ、競技会場が山じゃ、応援にも来れないしなー。よし、総体も近いし広報活動しとくか。

のんちゃん 「むっ!いい質問だ。高校生の登山競技はなー、簡単に言えば安全に、マナーを守って、グループみんなが協力しあって山を楽しんでるかってことを審査すんだ。」

ラブ子 「でも競技なんだから勝ち負けがあるんでしょ?」

のんちゃん  「そうそう。たくさんの審査ポイントがあってな、体力だけあれば勝てるってもんじゃないんだ。例えば、筆記試験とか気象予報とかもあるんだ」

佳乃 「筆記試験どんな問題が出るんですか?」

のんちゃん 「そのときの会場となっている山周辺の生き物や植物の知識が問われるんだ。だから大会の前に勉強しておく必要がある。」
花



佳乃 「じゃあ、8月の全国高校総体が佐賀であるっていうのは・・・」

のんちゃん 「そう!佐賀県の選手にはヒジョーに有利ってことだ。いつも練習している場所のことだもんな。ところで、佳乃が持ってるの方位磁針じゃないか。どうしたんだ、それ?」

ラブ子  「これ拾ったんだって。登山部のやつが落として行ったんだって」

のんちゃん 「おっそうか。ちょっと待ってろ。  おーい。方位磁針落としたやついるか?黄色いやつ」

つづく
あたしの名前は、目井田ラブ子。

変な名前?ま、よく言われるけど。
でもあたしは気に入ってる。あたし、人と同じだったり、ありきたりなことが、大嫌いなんだけど、同じ名前の人には会ったことないし、それに、自慢じゃないけど、佐賀栄高一イケてるあたしに、「ラブ」子ってお似合いだと思わない?

才能は生まれつきのものだから、他人に気を使う必要ないって思う人もいるだろうけど、あたしとしては、神様からの恵みを、他人の分までいただいちゃってるんだから、たまにはいいこともするようにしてる。

たとえば、そーだね、あたしの友達の佳乃。ちょー単純で、ちょーぎこちないんだけどぉ、いいやつじゃん?って知らないか。

その佳乃ちゃんなんだけどぉ、今日急に
「昨日自転車が壊れたんだけど、直してくれた登山部のイケメンがラブ子のこと「紹介してくれ」って言ったの。でも、あたしが彼に惚れちゃったのよね。だから、ラブ子、悪いけど彼のこと譲ってくれない?」
  [注①:大部分がラブ子の勝手な思い込みです cf. 第1話「出会い」]

とか言うのよ。
で、このあたしは、イケメンならいくらで寄ってくるから、譲ってやってもいいって言ったら、佳乃がまた
「でもね、一人で会いに行くのが恥ずかしいの~」
とか言うから、仕方なく放課後、一緒に会いに行ってきたの。

そいつが落としたんだろうって思われる物を持って、彼の教室に行ってみたんだけど見あたらなくって、そのクラスの子に聞いたら
「多分マキオのだと思う。登山部の部室に行けば会えるよ」
って。

ちょっと!登山部~?そういう部があるってのは聞いたことあるけどー、どんな活動してんのか謎だよね。そいつ、ホントにイケメンだったのか?と疑惑がわいてきた。

でも佳乃がしつこいから行ってみたの。
部室を覗いてみたんだけど・・・皆すごい体してんんじゃん、ムキムキ~!
んで、壁に貼ってあった練習のメニューに目をやると、ジョギングに筋トレに階段のぼりに・・・ひぇ~、頭クラクラしてきた。

「こら!ラブ子!おまえ、またスカートそんなに短くして!!この前主任の先生んとこ呼ばれたばっかりだろ。」
と後ろから声が聞こえてきた。
振り向いてみると、最悪~!世界史ののんちゃん先生だ!

つづく
マキオ


俺は、佐賀栄高校3年のマキオ。登山部のキャプテンだ。
高校の部活動としては、メジャーじゃないけれど、登山が大好きだ。

20㎏もの荷物を背負い、時には数日かけて山を登る。果てしなく続く坂道をただひたすら登る。周りの景色を楽しむ余裕なんてないくらい疲労しても、山頂につけば、それまでの疲労を忘れさせてくれる絶景と出会える。

山を制した時の達成感・充実感は、他の競技で味わうことはできない。いつの間にか登山の魅力にどっぷりはまってしまっている。

周りのみんなは、愛だの恋だのに浮かれているが、俺はそんなの興味ない。山に登っている時が一番好きだ。強がりじゃないぜ。

今年の夏高校生活最後の夏佐賀で全国高校総体が開催される。願ってもない地元開催。

もうこれは、やるっきゃない。毎日毎日、猛特訓の日々が続く。

それにしても、今日の練習はきつかった~。
顧問ののんちゃんがつくる練習メニューは超ハード。
もう全身クタクタ・・・。のんちゃんは本当に鬼だ。

早く家に帰って晩飯食いたいけど、学校から家までも遠いんだよな~ 、自転車で40分。
佐賀の高校生は、基本的にどこに行くにもチャリ移動。平野だから苦にはならないけど、さすがに練習でつかれた体にはこたえる。

ってなことを考えていると、前に立ち止まっている人を発見。うちの学校の制服だ。どうしたんだろう。

佳乃 「あ~もう最悪。どうしよう…。」
マキオ 「どうしたんだ~。あー、チェーンが外れてるじゃん。直してやるからちょっと見せてみろよ。」
   ガチャガチャ
マキオ 「「ふ~、これでよし!メンテナンスちゃんとやらなきゃだめじゃないか。」
佳乃「あの…。ありがとう。(確か隣のクラスの人だ。)」
マキオ「「じゃあね!」

立ち去るマキオ

佳乃 「あっ…。行っちゃった。お礼言えなかったな~。
   あれ、何か落ちている、さっきの人が落としたのかな」


~ 翌日 ~

ラブ子 「佳乃、それ何持ってんの?」

佳乃 「あのね、昨日の帰りに自転車のチェーンが外れて困ってるときに隣のクラスの人に助けてもらったんだけどさ、その時その人がこれを落として行ったんだ。」

方位磁針



ラブ子 「それ、一体なんなの?方位磁針みたいだけど、見たことない形してるね。何に使うんだろうねー。隣のクラスの誰?カッコいいの?」
 
佳乃  「名前は分かんない。それでね、いきなりでビックリしちゃって、ちゃんとお礼言えなかったの。」

ラブ子 「へぇ~。じゃそれ返すついでにお礼言ったらいいんじゃない?」

佳乃 「そうなんだけど…。恥ずかしいよぉ。」
ラブ子「 もう!佳乃はいつもそうなんだから!一緒に行ってあげるから行くよ!(どんな男か見たいし)」

佳乃 「う、うん。」

                        つづく・・・


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